菩提寺山(滋賀県)
菩提寺山の山頂手前にある展望岩からは栗東市や草津市をはじめ、遠く大津市や琵琶湖を隔てた湖西側の夜景が一望できる。夜景と三上山が綺麗に見えるのも特徴的。西向きなのでトワイライトタイムには湖西側の山の稜線と琵琶湖と夜景が美しく見られる。ルートはちょっとした分岐があるものの、そこまで複雑でなく山頂までも30分程度とお手軽。
逢坂山(滋賀県)
逢坂山山頂手前にある展望地からは大津市南部から湖西側の夜景が一望できる。湖西側の夜景をこの角度で望めるのはこの逢坂山だけなので貴重な夜景といえるだろう。ルートは小関越え道分岐点を滋賀側に少し戻ったガードレールの間から入って登っていくのだが、道標などないのでわかりにくいので地図をよく見ること。
追分の鉄塔(滋賀県)
追分鉄塔とはこちらが勝手に名称をつけているが本来は堅田線36番の鉄塔が正しい。場所的には逢坂山の尾根途中にある鉄塔。夜景の視界は狭いものの構図が良く、迫力ある高速道路のラインや山科区から大阪府の阿倍野ハルカスまでも望むことができる。滋賀県だけど見えてるのは京都~大阪側。ルートは入山口がわかりにくく、登山道というより関電道といった感じで道標などないので地図をよくみること。
釈迦岳見晴台(京都府・大阪府)
もともと私の知り合いが迷っているうちに見つけた場所が釈迦岳見晴台。街からの距離はあるものの京都市街を大パノラマで一望できる。望遠レンズで覗くと大山崎ジャンクションも綺麗に写せて珍しい。
以下地図でみると位置的にはここになるが、実際は非常にわかりにくい。ルートは大阪府島本町の柳谷観音の先(府道79号線)のところから道標に従って進んでいく。そして途中にある植林帯を右へ登り尾根へ取り付けば釈迦岳見晴台だが、植林帯のどの場所で右へ登っていけばいいのかが難しく、読図というよりほぼ直感的かもしれない。
姫髪山(京都府福知山市)
福知山市といえば関西ナイトハイキングの書籍にも紹介している鬼ヶ城だけど、もう一つが丹波大文字の姫髪山。福知山市街地から距離がちょうどいい感じで光量も迫力もある夜景で構図的にも良い。問題はルートで長安寺から登っていくが、火床の直下までは普通の登山道といったところ。ところが火床の直下からは樹林もない急斜面の細い道をトラバースして登っていくのだが、ここがかなり危険。火床直下の道を回避するため、火床直下手前で樹林帯に無理矢理入っていって急斜面を登っていき火床のトップへ。同じことを考えてしている人がいるのか、無理矢理にもかかわらずわずかな踏み跡やテープが巻かれていた。どちらにしても上級者向けのルートといえるだろう。
六個山-わくわく展望台(大阪府箕面市)
大阪府の北摂エリアといえば五月山などが有名だが、この六個山も捨てがたい。六個山山頂は樹林帯の中で展望がないが、わくわく展望台やあおぞら展望台からは箕面市から池田市をはじめ大阪北部から中部の夜景が一望できる。視界の広さと光量溢れる夜景で、空気が澄んでいれば大阪湾ですら望むことができる。ルートは阪急箕面駅の西口よりスタートして住宅街を経て小川口の登山道入口より入山する。登山道は分岐がたくさんあるが、最初は憩いの丘、続いてハート広場を目指して行けば良い。登山道の分岐や住宅街の道もややこしいので事前に地図をよくみておくこと。また閑静な住宅街なので特に夜間は静かに歩くこと。
一蓋被の嶺(大阪府寝屋川市)
私が紹介している夜景スポットの中で一番難易度が高く完全上級者向けとされる星田連山の一蓋被の嶺。正式な登山道というより完全バリルート。整備のされていない荒れた登山道と道標などないので、まず辿り着けない可能性もある。夜景は交野市をはじめ、枚方市や高槻市などの北摂エリアから京都までの夜景が一望できる。この位置から望める夜景は他になく非常に貴重である。ルートや位置は以下地図の青丸の場所。星田山手の住宅街から入山して一蓋被の嶺の尾根だと思われるところを無理矢理登っていくので非常にわかりにくい。星田山から回り込めば少し難易度は下がるが、遠回りになる。
章魚頭姿山(和歌山県)
章魚頭姿山(高津子山)は和歌山県の和歌浦にある。山頂の展望台は先日まで立入禁止になっていたが、近年に解禁されたようだ。高津子山展望台からは和歌浦港が直下に見え、和歌山市や海南市(マリーナシティー)の夜景が大パノラマで一望できる。北側には和歌山港や工場夜景までも望むことができる。ルートは萬波ホテルの前の登山口よりほぼ舗装道を徒歩20分ほどとお手軽。
行者山東観峰(兵庫県宝塚市)
宝塚市やその周辺の山には視界も開けた夜景スポットがいくつか存在するが、この行者山東観峰も視界も開けており、宝塚市や川西市、大阪の北部から南部にかけての夜景が一望できる。地元の人以外ではあまり知られていない山かもしれないが、お手軽に登れて質の高い夜景を望むことができる穴場的なスポット。ルートは最短であれば北逆瀬台口から登りが30分ほど。一昔前は道標などなかったが、最近は整備されており道標もあるのでわかりやすいルートとなっている。なお、展望地は行者山東観峰の山頂の手前に視界の広がったところになる。
升田山(兵庫県加古川市)
加古川市の平荘湖の南部に位置する升田山。山頂は岩場になっており、そこからは加古川市や高砂市、遠く明石市や姫路市までの夜景が180度を超える大パノラマで望むことができる。標高は105mと低い山だが、市街地までの距離がちょうどいい感じで、迫力ある夜景を望むことができる。地元の人以外であまり知られていない山かもしれないが、この夜景を見るためにナイトハイキングする人もいるようだ。ルートは弁財天神社手前付近から非常にわかりにくいところから入山するので事前に地図などを見たり調査しておくことが必須。登山道はわずかながらも踏み跡はあるので入山口さえわかれば、あとは山頂の方向に向かっていけばよい。
御旅山(兵庫県姫路市)
姫路市にある標高140mほどの御旅山山頂からは、南は姫路港から工場地帯、西部から北部にかけては姫路南部から北部にかけての姫路市街の夜景がほぼ360度の大パノラマで望むことができる。特にトワイライトタイムのオレンジに染まる市川と海辺と夜景が美しい。姫路市の中でも、海(港)に近く、大パノラマで夜景が望める山といえばこの御旅山くらいかもしれない。ルートは松原八幡宮御旅所からがわかりやすく駐車もできて良いが道標がないので地図をよくみておくこと。また、裏側の兼田付近の住宅街からのルートが最短ルートであるが駐車できる場所がないので注意。
宮山(兵庫県相生市)
相生市の夜景とはピンッとこないかもしれないが、この宮山からは珍しい夜景を望むことができる。展望地は宮山山頂を少し東側に下った岩場の上になり、相生駅から市街地、那波港まで相生市の夜景が一望できる。特に那波港、相生湾側の夜景は写真では伝わりにくいが山の稜線と湾の形が美しい。ルートはJR相生駅から那波八幡神社へ行き、八幡保育所横の階段を右へ登って入山していく。注意点は墓地のところで分岐があるので、そこを右手に登っていくようにする。道標などないので事前に地図をよくみておくこと。
以上、関西でもマニアックだけどグッドな夜景スポット10選を紹介してみたが、興味のある人は無理のない登山計画を立てて是非訪れてほしい。