夜景登山家の一時活動休止にあたって、一旦締め括りという意味を含めて長崎県と北海道へ遠征してきた。
その遠征活動がLASTHIKE 2024である。
以前のブログでも言ったけど、活動休止といっても雑誌、メディア取材や執筆、夜景スポットの案内、軽い登山、夜景撮影などは続けるが、今年は母の介護と大学編入、日本夜景100山・日本三大山夜景の宣伝活動に集中したい。
特に山夜景の専門家として活動は続けるので夜景登山家を引退するという意味ではないので誤解されないように注意したい。
今回の遠征では全て格安航空のピーチを利用した。実は内緒にしていたがピーチの利用はお忍びで夜景遠征した以来だから1年ぶりになる。関西空港は伊丹空港に比べると家から距離的には遠いけど、公共交通機関を利用した際の時間は変わらないんだよね。あとは平日利用だと本当に格安で航空チケットが手に入った。
長崎県・佐賀県遠征
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2024/05/08 (水)
15:10 関西空港 → 16:25 長崎空港 -
2024/05/10 (金)
17:05 長崎空港 → 18:15 関西空港
長崎空港到着後、レンタカーで最初に訪れたのが西九州地方だけにある家系ラーメンのチェーン店「龍馬家」で腹ごしらえした。昼食と夕食の中間ぐらいかな。遠征したときは家系ラーメン店に必ず訪れるようにしている。
クリーミーかつマイルドなスープだった。味を濃いめにしたけどちょうどいい感じの濃厚スープと麺の相性もよくて美味しかった。
稲佐山
最初に訪れたのは日本三大夜景の稲佐山。長崎空港から約40kmくらいで予想より遠く感じた。平日だったが人はたくさんいたが休日よりマシらしい。予想通りの夜景だったが、好きな人には最高の港夜景だと思った。
鍋冠山
次に訪れたのは逆稲佐山ともいわれる鍋冠山(なべかんむりやま)の展望台。展望台は住宅街の上にあったのはびっくりしたが、ここも有名なのか数人が訪れていた。標高は稲佐山の半分くらいだが地元の人気夜景スポットなのはわかる気がした。
長崎遠征一日目はこれで終了。その後は遠かったけど佐世保市まで北上して一泊した。
鏡山
遠征の二日目は佐世保市からさらに北上して佐賀県唐津市にある鏡山へ向かった。
佐賀県で唯一の夜景スポットである鏡山展望台に到着。虹の松原が有名で昼間の景色も見たかったので日没前に訪れてみた。
素晴らしい島々と海岸沿いの景色だった。ここは夜景だけ見るのは勿体ないと思った。
ここの醍醐味といえるのはトワイライト夜景が素晴らしいことだった。これ以上暗くなってしまうと景観美が下がる。
メインとするポイントをズーム撮影してみた。実際は少し距離があるんだけどこの構図は素晴らしい。
弓張岳
長崎遠征最後の夜景スポット巡りは佐世保市の弓張岳展望台だった。駐車場から5分ほど暗い道を歩かないといけないが、カップルが数名訪れていた。個人的にはこの夜景の構図は佐世保港が要塞都市のようで好みであった。
展望台の様子を撮影してみた。このような夜景とポートレート的撮影はやはり難しく、今後の課題になると思った。
長崎遠征二日目はこれで終了。前日と同じく佐世保市で一泊した。
長崎遠征最終日はやることがなかったが、九州といえば筑豊ラーメンも有名とのことで長崎空港に向かう途中に立ち寄ってみた。
筑豊ラーメンはとんこつが主流のようだが、この店はごま味噌ラーメンが大好評とのことだったので注文した。スープは豚骨ベースのごま味噌味で、ごまと味噌がしっかりした味になっていて豚骨との相性もバッチリだった。あっさりしていながらもスープの味は濃い感じがしてとても美味しくいだけた。
その後は早めに長崎空港に到着して長崎遠征はこれで終了したが、個人的には他に行きたいと思える観光地がなかったので、まったりした遠征旅だったと思う。
北海道遠征
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2024/05/22 (水)
14:10 関西空港 → 16:10 札幌(新千歳空港) -
2024/05/24 (金)
16:55 札幌(新千歳空港) → 19:15 関西空港
天狗山
新千歳空港からレンタカーで最初に訪れた天狗山展望台。ここを訪れるのは二度目になので天狗山へのピークハントがしたかったが時間がなかったので夜景の撮影だけにした。
天狗山展望台から三脚を立てて日没を待っていた。数名が訪れていたが、ほとんどが外国人だった。
前回から思っていたが、ここの景色を見ると本当に遠い場所に訪れた感じがする。日本海から吹き曝しの爆風だったために今回は展望台を閉鎖すると言われて夜景撮影を諦めないといけなくなったと思った。
夜景撮影を諦めたつもりだったが、カメラを持った外国人が奥の道へと進んで行ったので後をついていくと天狗桜展望台という撮影スポットがあった。この場所は知らなかったが、なんとか天狗山からの夜景を撮影することができた。個人的にここの構図は好きである。
藻岩山
天狗山からの夜景をさっさと終えて高速道路を使って次に訪れたのは藻岩山だった。これは次の日に撮影した藻岩山の山容。
藻岩山から札幌市の夜景。大阪夜景に似ているが光量は全然違う。北海道三大夜景の一つとされているが、視界と光量は北海道最大級だが特徴が全くないのが残念なところかも。前回はかなり霞んでいたが、今回はハッキリ見ることができた。
藻岩山は夜間登山が禁止されているのでナイトハイクはできないが、完全な観光およびデートスポットと化している。まあこれも山夜景だけど、売店で南京錠が売ってたことに驚いた。
藻岩山を後にして札幌市内で宿泊して北海道遠征一日目は終了した。
北海道は最高!!!
宿泊前にコンビニで見たことのない「サッポロラガービール」というのがあったので買ってみた。飲んでみると本当のビールという味だった。
前回は札幌駅から函館駅へ移動したが、今回は車でブラブラ移動することにした。札幌市から函館市は300kmという距離だが高速道路ではなく一般道でひたすら走り続けた。国道でよく見かけたのがこのSEICO MARTというコンビニだった。かなり気になったので休憩がてらに立ち寄ってみた。
SEICO MARTで購入してみた北海道メロンのクリームソーダ。飲んでみると微炭酸で本当にメロンの味がして美味しかった。ちなみにこれはネットで購入できるみたいだと後で知ったが現地で飲むのがベストだと思う。
北海道はデッカイドーと言われているがGoogleMapのナビで「86km道なりです」とか距離感が違う。ただ、信号がほとんどなく一本道なの一般道でも都会を走るのとは時間も違う。だからといって函館市までは相当に長いので続いて道の駅で休憩した。この道の駅からはどっしりした羊蹄山がそびえていた。飛行機の中からも見たけど、本当に富士山のような山容をしていて見ていると登りたくなった。
時間もあるので羊蹄山の登山口でもある麓のキャンプ場へ立ち寄ってみた。まだ午前中だったが登山口から下山してきた人がいて羨ましくなった。ここのキャンプ場は雰囲気の良い高原地帯になっていて羊蹄山の山容がよく見えた。北海道の山は北アルプスとかとは少し雰囲気が違うけど、非常に登りたくなってしまった。それにここまで車で走らせてきて北海道の雰囲気というか、大自然溢れている雰囲気も含めて最高だと感じた。
国道、噴火湾をひたすら走らせていて本当に良い道だったんだけど、景色が全く変わらない一本道がひたすら続いていて運転中に眠くなってきた。一番辛く精神的にもなえてきたのは長万部あたりだった。ちょうどその付近にセブンイレブンがあったので休憩した。そこからは南下していくのだが、この双耳峰の山容である北海道駒ヶ岳が見えてきた。今回、本当はこの山に登ろうと思ったんだけど、活火山だし開山してなかったので諦めた。長万部から一時間ほど車を走らせたところに道の駅「YOU·遊·もり」というところがあったので休憩がてらに立ち寄ってこの北海道駒ヶ岳を撮影しておいた。山スキーもできるみたいなので次回こそは登ってやろうと思う。
ここまで車を走らせてかなり疲れたけど、北海道という地は最高だと思った。これまで日本で一番好きな都道府県は長野県だったのが、今回のことで北海道になってしまった。北アルプスや九州の山に登ってやろうと思ったけど、もうそんな考えは消えて北海道の山に登りたい。今でも北海道は最高だ!!!!!!!って気持ちでいっぱいになっている。
きじひき高原
北海道駒ヶ岳の登山を諦めた代わりに、函館市まであともう少しという北斗市で立ち寄ったのが「きじひき高原」だった。
まずは展望台に登ってみて景色を眺めてみることにした。
展望台からは、また違った山容の北海道駒ヶ岳が見えた。こんなの見せられると北海道駒ヶ岳にも非常に登りたくなってしまう。山麓に見えているのは湖ではなく大沼という沼らしい。火山の噴火によってできた沼らしい。
北海道にはあちこちにこういった高原があるようだ。写真ではわかりにくいけど雄大な高原になっていて、こういうのは長野県に行かないと見れないと思っていたけど、北海道では日常的なのかもしれない。
高原だけど仁山という山頂には登れるらしい。今回は時間がないので登らなかったけど機会があれば登ってみたい。
パノラマ展望台から見ると北斗市や函館市街地がよく見えた。右側の海辺にぽっこり見えているのが、これから行く函館山。ここからでも夜景は見えると思うけど、ここは昼間の景色のほうが素晴らしい。
パノラマ展望台からどっしりした山容の横津岳が見えた。ヒグマは怖いけど横津岳もナイトハイクすれば夜景撮影できそうなことが後でわかった。
きじひき高原を管理してる人と話してみると、まだ札幌市から函館市の移動はマシらしい。網走とか北側、日本百名山制覇する気はないけど羅臼岳あたりに行くのはもっと遠いらしい。それに羅臼岳付近まで行くとヒグマの出没は日常らしい。羅臼岳なんて単独ではとても登れそうにないけど、いつか登ってはみたい。
函館市と函館山
夕方17時頃になって函館市に到着して、最初に訪れたのは函太郎という寿司屋。北海道といえば海鮮料理が美味しいことで有名だったことと、回転寿司店だけど新鮮でとれたてのネタを提供してるとの情報だったので、ここで夕食をとることにした。
普通の回転寿司店と違って値段は普通の寿司店と同じくらいだけど、今回は金をケチらず贅沢する覚悟で入ることにした。よーし!食べるぞ!!!
本日の新鮮でおススメのネタのウニと中とろ、そしてずわいがにの味噌汁を注文した。どれもネタそのものが違ってめちゃくちゃ美味しい。大阪にもこの店はあるみたいだけど、おそらくここまで新鮮なネタではないと思う。
新鮮なお寿司を食べた後、店の裏側は津軽海峡の海岸になっていた。日没まで時間はあったので海岸沿いを歩いて一服していた。それにしても波が荒く風が強かったけど、津軽海峡ってこんな感じなのかな!?
函館山は17時~22時まではマイカー規制されてて山頂まで行けないのでロープウェイで函館山の展望台へ向かった。ここを訪れるのは今回で二回目になるんだけど、前回と違って数百人の観光客で溢れかえっていた。しかもガスってきて、ときどきガスがはける瞬間を狙うしかないと思って展望台へとあがった。
展望台および撮影するまで一時間以上かかった。ガスがはけて綺麗に見えていた時間を逃してしまって撮影は断念せざるをえなかった。ガスがはけた瞬間を狙って何度も撮影してみたが、タイミングが合わなかった。今まで日本全国のいろんな夜景スポットを巡ってきたけど、今回の人の多さは異常だった。二度と函館山には行きたくないが撮影できなかったのは残念だった。もう函館山の画像が必要になったら写真の権利を購入するしかない。それに個人的にはそこまですごい夜景だとは思えないんだけどね。
函館山を後にして函館市内で宿泊。これで北海道遠征二日目は終了したけど、北海道は夜景目的だけで行くのはかなり勿体ないと思わされた。函館山で「早くピエロ行こう!」、「こんな時間からバーガー食べるの?」とかいう話を聞いて何の話をしているのかわからなかったけど、あとで田村君に聞いてみると函館ラッキーピエロという函館市限定の美味しい店らしい。次回、函館市に行くことがあれば是非行ってみようと思う。
昭和新山・有珠山
北海道遠征の最終日。朝から函館市を後にして新千歳空港へ向かう途中にあった伊達市の伊達温泉に立ち寄った。北海道で温泉に入らないと勿体ない感じがしたので立ち寄った。体がすごく温まってポカポカ状態になった。
時間があれば帰りに立ち寄れそうなところはないかと思って調べると昭和新山・有珠山があってお手軽コースだったので立ち寄ってみた。この昭和新山のことは中学生の頃に社会で学んだ記憶があったみたいだけど、実際に行ってみると本当の活火山で迫力があった。登ってる人がいたけど時間がないので次の機会にと思ってる。
まだ時間があったので有珠山ロープウェイに乗ってみることにした。
有珠山ロープウェイに登って山容を見てみると、なんともカッコいい感じがした。後で調べてみると左側の尖った部分まで登れるみたいので、次回はチャレンジしたいと思った。標高は低いけど見所たっぷりの山行のようだ。
せっかくなので有珠山の火口原展望台まで足を伸ばしてみることにした。
天気が悪いけど有珠山はしっかり見えていたので火口も見ておきたい。少しの距離だけどこの長い階段は運動になった。
火口原展望台に到着。昭和新山もだけど、この有珠山の山容もカッコいい。こんなの見るとやはり登りたくなる。この際、標高の低さとかは関係ないんだよね。
火口を撮影してみた。この先へ行くとハッキリと見える展望台があるらしいけど、時間的に無理なので今回はこれだけで我慢した。
火口のうんちくが書かれた看板を撮影しておいた。銀沼大火口というらしいけど外輪山遊歩道を歩いていくのは時間がないので断念。
有珠山ロープウェイ横の展望台から昭和新山を見るとなんだか規模が小さい感じがした。昭和新山は下から見るのとは感覚が違う。
伊達市街と昭和新山、洞爺湖がよく見えた。
昭和新山・有珠山が最後の観光地になったけど満足して新千歳空港へ向かった。途中の支笏湖の湖畔をひらすら走っている時に景色は変わらないし、トイレに行きたくてたまらなく辛かった。やっと休憩所に到着して一服できたけど、これほど長い道だから、もう少し休憩所を増やしてほしいと思った。しかも休憩所付近は両サイドが樹林帯になっていてヒグマがでてもおかしくない感じがして怖かった。
北海道といえば昔から好きな札幌味噌らーめんを食べないと終われない。今回、家系ラーメン店を諦めて早めに新千歳空港に到着すると三階フロアにあるラーメン道場へ立ち寄った。
あらかじめ店を調べると新千歳空港内でこってりした味噌らーめんが食べれるのが「らーめん空 新千歳空港店」なのでこの店に入った。他にも行列ができてた店もあったけど、個人的な食べてみたい味噌らーめんはここだった。
バターとコーンをトッピングして味噌らーめんを注文。スープは鶏ガラベースの味噌味であっさり目に感じたが鶏油がどっぷりしていた。麺は北海道ちぢれ麺というのか、この味噌らーめんにぴったりだった。個人的にはこってり系が好きなんだけど、さすがに本場というべきなのか、この味噌らーめんは美味しかった。
関西空港に戻ってきた。これで遠征は最後なので帰りは特急はるかに乗ってみたけど、なかなか良かった。
北海道は本当に最高で自分の中でナンバーワンの都道府県になった。あとで調べてみると北海道には数えきれないほどの登ってみたい山があるので、今後の山行遠征は全て北海道に行きたいと思う。
これでLASTHIKE 2024の遠征は終了したが、一ヵ月に四回も飛行機に乗ることなんて初めてだったし、自分の中で十分満足できた。夜景登山家としての活動が完全に終わったわけでもないのでたまには夜景撮影に行こうと思っているし、山行活動もたまにはしたいと思っている。そして完全復帰したらこれからは北海道の山に集中したいと思っている。